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全体の代表者(奉仕者)

まもなく4月の市議選に向けての動きが出てくる季節ですが、そもそも市議会議員ってどんな人なのでしょうか。

各地区地区で、「うちの地区からなんとしても一人」とか、「先生はうちの地区の代表者です」なんて話も。さらには、議員自身の口からも、「私は○○区の意見を議会に伝えるため」とかいう方もいます。

別に悪くはないのですが、まず市議会議員というのは、特定地区(一部)の代表者(奉仕者)ではありません。もちろん。

市民全体の代表者である、特別職公務員です。

特定地区の意見を伝えることのみを目的として立候補することはいかがなものかと。市全体の将来を考え、市をよくしたいという思いの下に、その手段として、その手段の一つとして、特定地区の意見を議会に持っていくことは当然にありうる話ですが。

なので、それぞれの地区で候補者を一本化しようだとか、一本化した後に出馬したいという話があったときに圧力をかけて翻意させるとか、とてもナンセンスなことだと思います。具体的に聞き及んでいるわけではありませんが、よく聞くはなしです。

また、若い人が立候補しにくい現状も大きな問題があります。

これからの市のことを考えていくのに、20代・30代の議員がいなかったり、いても極少数だったり。市によっては、40代の議員すら見られないところなども。

多くの経験をして、長い人生経験を積んだ方の考えや経験則は、市政にとっては絶対に欠くことのできない大きな財産です。とはいえ、それだけでは、よくなるはずがありません。

20年30年後、さらには50年100年後の将来を考えていくのに、その時代を歩もうとする若い世代の考えを汲み取れない議会では、発展はありえません。

「私は若い人の話を積極的に聞いている」という議員さんもいるでしょう。それは大変結構なことですが、議場の外で若い世代の話を聞くことと、議場に若い世代が乗り込んでいって若い感覚でどんどん発言をしていくというのでは、まったくパワーが違います。

さて、先に書きかけたことですが、若い人が立候補しにくい現状。

よく耳にするかと思いますが、選挙を勝つには「三バン」が必要だいわれています。

地盤、看板、鞄。

 地盤:地縁血縁を含み、後援会などの磐石な組織。

 看板:いわゆる知名度。

 鞄:資金。

たしかに、これら「三バン」があれば選挙は優位に戦うことができるでしょう。しかし、そのような選挙が続くようでは、若い力を議会に送ることは非常に難しくなります。

若いと、磐石で大きな後援会を組織することはできません。二世でない限り。

若いと、生きている時間が短い分、知名度も高くありません。

若いと、貯えも多くありません。

ただ、この三バンを駆使して選挙戦を進めるのが、いまの常識です。これが常識ではなくなったころに、本当に開かれた選挙になるのではないでしょうか。

25歳になれば、被選挙権が与えられます。

組織力がなくても、知名度がなくても、お金がなくても、政策で選ばれて当選する選挙。そんな選挙を基本とする地方政治が一般化すれば、市民も政治的に熟成され、国政選挙でも単に政党で選んだり、顔で選んだり、雰囲気で選んだり。ということではなく、一人ひとりの政策を重視した投票行動になるはずです。

それが、結果として地方はもとより、日本全体が政治というものに本格的に向き合って、変われるきっかけになるのだと思います。

など、ああだこうだと書き連ねましたが、伊那市の皆さん、4月はちゃんと投票に行きましょう。投票率60%台なんて、寂しすぎます。せめて75%、がんばって80%!

そして、投票は「しがらみ」や「付き合い」で行うのではなく、「その人となり」「政策」「ちゃんとやってくれそうか」などといった、本来の選び方で行いましょう。

もっというと、議会でどのようなことが行われているのか、どんなことが問題になっているのかを、オープンにして我々市民に伝えてくれる、そういった人も必要です。自分が住んでいる街が、どんな問題をかかえ、どんな議論がされて、どんな結論を迎えそうなのかというのは、本当はみんなが知るべきことなのです。

政治家は崇高な理想を語ることも大事ですが、理想ばかり掲げて現実的な実績をあげない人は不要です。できること、小さなことからコツコツと。です。

市長も同時に変わるこの時、議会の風通しもよくする最大のチャンスです。

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といっても、地盤培養行為を完全に否定しているわけではないですけどね。

地元の方の意見を聞き、吸い上げる行為は、そもそも議員の本来的な行為でもありますし。

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コメント

二瓶先生、はじめまして。
南箕輪の「あきとし」と申します。
mixiにて、ある情報を拝見し、こちらへ飛んで参りました。

プロフィールを拝見した所、なんと高校の後輩!!(6年違いですが・・・)
なにやら不思議な縁を感じました(笑)

この文章を拝見して、「確信」を得ました。是非頑張ってください^^

投稿: あきとし | 2010年3月28日 (日) 19時30分

あきとしさま
はじめまして。
コメントありがとうございました。
いろいろがんばっております。
今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

投稿: にへい | 2010年3月30日 (火) 11時31分

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